粉体塗装とは

粉体塗装とは

POWDER COATING

静電粉体塗装とは

粉体塗料は樹脂、顔料、添加物の3つの成分で構成され、溶剤を含まないことが大きな特徴です。
静電気力によって粉体塗料を帯電させ、帯電した塗料を静電気の力で塗装対象に付着させます。
その後加熱により樹脂成分が溶融し、硬化剤と反応して塗膜を形成するため、耐熱性がある金属素材が塗装対象となります。

静電粉体塗装のしくみ

スプレーガンに高電圧をかけ、粉体塗料の粒子をマイナスに帯電させ、プラス電気を帯電させた被塗物に付着させます。
当社では600×900mmまでのサイズを被塗対象としています。

粉体塗装のメリット

メリット1環境配慮

地球環境への意識が世界的に高まっている昨今、
有機溶剤を使用しない粉体塗装は、VOCと呼ばれる揮発有機性化合物の発生がほぼなく、 大気や水質汚染防止効果が高く、環境や人体への影響が少ないとされています。

また作業工程におけるCO2排出量も少ないため、環境に優しい塗料として溶剤系の塗料から粉体塗料への転換が進められています。

メリット2良好な塗膜性能

粉体塗装は、屋外製品をはじめとする過酷な環境での使用が想定される金属製品にとって、メリットの多い塗装と言えます。

使用する粉体塗料の樹脂タイプにより、耐食性、耐衝撃性、耐熱性、耐候性、耐薬品性に優れた塗膜を得ることができます。
また、焼付工程により強固に密着した塗膜はその強度・硬度により高い防錆効果も発揮します。

メリット3安定した作業性と工期短縮

温度や湿度といった環境の影響を受けにくく、帯電した塗料粒子が均一に付着するため、作業者の熟練度による仕上がりの差も生じにくく、安定した仕上がりを保つことができます。
また、1回塗りで50~150μの厚塗り塗装が容易であるため、何回も塗り重ねる必要がなく、工程の短縮にも寄与します。

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